今年の5月に熊野灘の水深240mで正体不明の「コッペパン似のナマコ」が採れたと飼育日記で紹介しましたが、しばらくした後、残念ながらお亡くなりなりました。 今はこのナマコの種類を突き止めようとしています。 生殖腺の位置から
投稿者: もりたき

フグノクチヤドリ『Episode0』
先日、2020年にショウサイフグから見つけたウオノエ(フグノクチヤドリ)に関する和文論文が公開されました。 魚類寄生性甲殻類フグノクチヤドリ(等脚目:ウオノエ科)の追加記録とマンカの形態 (jst.go.jp)(外部リン

Don’t worry, I’m wearing.
水深200-300mあたりに生息するヨコヤホンヤドカリは「縞々のイソギンチャク」を背負っていることがあります(似ていますが、本種は先般話題になったヒメキンカライソギンチャクではありません) さて。 少し前にヤドカリだけが

グソクムシ属の何かを採集しました
先日の水曜日、恒例の底曳き網生物採集に出かけていました。中には私の興味をそそるこんな生物も。 それは水深265mから揚がってきた巨大なウスエイ… に、くっ付いていたグソクムシ科の何か。 おわかりでしょうか?ウスエイの口元

コッペパン似のナマコが採れました
先日の水曜日、恒例の底曳き網生物採集に出かけてきました。 毎回、乗船させていただく甚昇丸さんとはもう10年以上のお付き合いで、今回で通算59回目の乗船でした。 5月とは思えない日差しでしたが、海況は上々、終始気持ち良く採

食べ方にも個性が光る?
先日紹介したヤマトトックリウミグモの摂餌(と思われる)行動ですが、あのあと2回ほど確認したのですが、どれも大胆な「イソギンチャク突入スタイル」でした。 どうやらこの摂餌スタイルは個体差のよう。このコはこういう食べ方なんだ

メダマウオノシラミの摂餌を初報告
去年の6月、熊野灘の沖合底曳き網でツマグロアオメエソに懸着して吸血中のメダマウオノシラミを1個体採集しました。 これまでに本種の宿主魚類に関する報告はなかったので、本年度の水族館年報で報告しました。興味のある方はそちらも

食べているのか?食べられているのか?
深海に生息するヤマトトックリウミグモはどうやらイソギンチャクを餌にしているようです。飼育を通じてそんな興味深い生態が明らかになりました。 実際に水槽内で目にする機会は滅多にありませんが、ウミグモはイソギンチャクに近づくと

ヤセオコゼを展示ました
へんな生きもの研究所にヤセオコゼが3匹やってきました。 体長2-3cmほどの小型種で、体全体にサカナウミヒドラというヒドロ虫類が共生することでも知られています。 体の表面を拡大すると、こんな感じでサカナウミヒドラが全身を