前回、オオグソクムシの腹肢にウスエボシの仲間が付着していたけれど、オオグソクムシの脱皮が近そうだし、どうなっちゃうのでしょうかねぇ…という話を紹介しましたが、予想通り、昨日オオグソクムシが脱皮し始めました。 ウスエボシは
投稿者: もりたき
オオグソクムシに付着するウスエボシの一種
先日、久しぶりに熊野灘底曳き網生物採集に出かけてきました。 採取したひとつが、お馴染みのオオグソクムシ… ですが、テンション上がったのはこの個体の腹肢にウスエボシの仲間が付着していたこと。 ちなみにウスエボシ(エボシガイ
鳥羽で採れたアラサキガンガゼ
いつもお世話になっている菅島の漁師(幸進丸)さんから今回はウニをいただきました。 これはアラサキガンガゼですね。 ガンガゼの仲間は三重県の外海(熊野灘)に面した岩礁などで目にしますが、鳥羽湾口にある菅島周辺ではあまり見か
2匹のゼブラガニを展示しました
先日、久しぶりにゼブラガニが入館しました。 ゼブラガニはイイジマフクロウニやラッパウニなどに共生してその棘や管足を刈り取って食べてしまうカニです。 ウニに取っては甚だ迷惑な存在ですが、ゼブラ柄と体の突起が格好良いので私は
エダムチヤギを展示しました
いつもお世話になっている菅島の漁師さん(幸進丸)からエダムチヤギをいただきました。 こんなんどう?とLINEで送られてきた画像↓を見て、すぐに状態の良さと大きさがわかったので 欲しいです!と即答。近くの港まで受け取りに行
アカオニガゼ入館しました
本日、県内で採集された立派なアカオニガゼが入館しました。こんな大きな個体を見るのは初めてです。 アカオニガゼはガンガゼの仲間で、殻の大きさは15㎝程になる大型種。今回の個体も15-16㎝ほどあります。 国内では相模湾以南
白黒ハナウミシダとコマチテッポウエビ
へんな生きもの研究所のアパート水槽にハナウミシダを展示しました。 ウミシダはウニやヒトデ等と同じ棘皮動物のなかまで、その名の通り植物のシダのような姿をしています。 ハナウミシダは腕が100本以上にもなる、腕長20 cmほ
深海で落ち葉を紡ぐクシエライソメ
このたび、京都大学の研究者と取り組んだクシエライソメ の生態に関する論文が出版されました(私はサンプル提供と生態観察を担当) ゴカイの仲間(環形動物)です。 クシエライソメは5年ほど前に尾鷲沖水深300mで採集したもので
新種のヒモムシが記載されました
2013年から紀伊長島の沖合底引き網漁船(第十八甚昇丸)にお世話になり、熊野灘の深海生物採集をおこなっています。時々、名前の知られていない未記載種が見つかるので、それを研究者に提供するなどして、新種記載のお手伝いをさせて
目立たないけれど大切な存在
個人的に「(大きさの割に)目立たなさ№1」だと思っているのが、こちら、サンゴ水槽にいるオオクロシカクナマコActinopyga miliaris (体長30㎝ほど、性別不明)。 実は、この個体の飼育歴は長く、沖縄の石垣島