先日、最近頻繁に菅島の漁師さん(幸進丸)からヤギやトゲトサカ類(八方サンゴ類)をいただくので、伊勢志摩の海ゾーンのヤギ水槽が華やかになっています、と紹介しましたが、そんないただいたヤギの中に見慣れない種類が一つ。
…何だろう?
一見すると地味な印象ですが、該当しそうな種類が思い当たらないので調べてみることにしました。
拡大して見ると…莢(きょう・ポリプが収まる部分)の上縁がイガイガの棘冠になっていますね。こういうタイプは好みです。
ポリプが伸びると、首元にゴールドをあしらった印象で、ますます魅惑的。これは推せる!
…ただ、この時点では種類はわからない(笑)。私の推しヤギ「アザミヤギ属」に少し似ていますが…
ヤギ類の同定には外部形態以上に共肉の骨片の形状がカギになるので、骨片を顕鏡しました。
…アザミヤギ属ではなく、これに近い仲間のPlacogorgia属(和名なし)かなぁ。
三重県からPlacogorgia属の報告があるのか知りませんが、私自身初めて見る仲間です。(拡大すれば)なかなか美しいですね。引き続き調べていきます。
【飼育研究部 森滝丈也】