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コーラルリーフダイビングゾーンを入ってすぐの水槽にコブヒトデがいます。私は勝手に「チョコチップ」と呼んでいますが、このコはこの水槽を設置した頃からいるので、もうかれこれ水族館暮らしも12年ほどになるでしょうか。
昔は小さかったチョコチップですが、今ではかなり大きくなりました。
とは言え、ヒトデの仲間は外見から性別が判別できないこともあり、大きくなったと言っても、実際のところ、性別も不明のままでした。
それが先日、偶然、水槽の中で立ち上がるチョコチップに遭遇したのです。
これは放卵、放精時の姿勢です。
よく見ると、てっぺんにある生殖孔から無数の卵が出ているのが確認できました。おぉ。
薄桃色の卵はすぐに魚の餌になってしまいましたが、今回のことで図らずもチョコチップがメスだということが判明しました。
もしかしたら今までも知らないうちに放卵していたのかもしれませんが、私が目撃したのはこれが初めてです。
【飼育研究部 森滝丈也】
