外部サイト移動へのご注意

予約・購入サイト「Webket」に移動します。
よろしいですか?
いいえ

鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

タイプ標本しか存在しない新種

タイプ標本しか存在しない新種

先日、水族館の生物採集で見つけた新種生物話題を軸に、テレビに出演させていただきました(興味のある方は「森滝 深海」あたりで検索してみてください)。その中でエビノユタンポ Pleonobopyrus kumanonadensis を紹介したのですが、実は、本種はこれまでに1回しか見つかっていない超絶レア種。

私が採集した生物で、これまでに1回しか見つかっていないものは、他に

①タコヤドリゴカイ

②ヤマトイシダタミシダムシ

③ヤマトトックリウミグモ共生コケムシ(和名なし)

④ツメナガカニノハナチョウチン

の5種がいます。

このような珍しい新種生物は、水族館で標本展示をしたいのですが、実際はなかなか難しい。

実は、採集した生物を論文で新種記載する場合、その生物の基準になる「タイプ標本」の指定が必須です。

そして、このタイプ標本はとても大事なので、将来にわたって研究などに使用できるよう、基本的に、しっかりとした博物館で大事に保管されます。

私が記載に関わったタイプ標本も全て大きな博物館に収蔵しています(①②③は科博、エビノユタンポと⑤は京都大学瀬戸臨海実験所に収蔵)。個人や水族館での保管は、貴重なタイプ標本が逸失する可能性が高いため、避けられています。

そこで、このような非常に珍しい新種については、飼育日記などを通じて、みなさんに知ってもらうよう努めています。

【飼育研究部 森滝丈也】

Share