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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

腹尾節で見分ける

腹尾節で見分ける

先日、へんな生きもの研究所にダイオウグソクムシが3匹入館しました。2年ぶりの新入りですね。

今回の個体(№35,№36,№37)は全長35㎝以上ある立派なサイズ(あとできちんと計測しなければ)。どれも腹肢に交尾針が形成されている成熟オスです。

これで現在の当館で飼育するダイオウグソクムシは№32,№34を加えた5個体になりました(全てオス)。

ところで、私がぱっと見で個体識別をするたびによく驚かれるのですが、実はダイオウグソクムシは顔を見分けているわけではありません。顔つきにあまり個体差が認められないので、私は主に腹尾節の形や棘の本数などで見分けています。見慣れれば、徐々に顔でも見分けられるようになりますが…

例えば今回の3個体であればこんな形。

№35の腹尾節↓

№36の腹尾節↓

№37の腹尾節↓

違いがわかるでしょうか?

水槽の中では、ダイオウグソクムシは擬岩のシェルターに頭を突っ込んでじっとしていることがほとんどなので、外から見えている腹尾節で見分けた方が都合が良いという理由もあります。

【飼育研究部 森滝丈也】

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