先日の水曜日、恒例の底曳き網生物採集に出かけていました。中には私の興味をそそるこんな生物も。
それは水深265mから揚がってきた巨大なウスエイ…
に、くっ付いていたグソクムシ科の何か。
おわかりでしょうか?ウスエイの口元にいます。私、こういった類の生物が好きなので(笑)すぐに目に留まりました。
しっかり懸着して、どうやらウスエイの体液を吸っていた(摂餌中)ようです。
サイズはやや小さく、全長13㎜ほど。
水族館に持ち帰って観察すると、第1触角の柄節が平たくなっていることからどうやらグソクムシ属 Aegaのようです。
グソクムシ属は国内から4種が報告されているようですが、本種は尾節の形など、そのどれとも特徴が合わないので、まだ報告の無い種類である可能性がありますね。
私自身、この種類を採集するのは初めてです。
元気に動き回っているので、このまま飼育生物の新メンバーとして、予備水槽で飼育を続けたいと考えています。
【飼育研究部 森滝丈也】