先日の水曜日、恒例の底曳き網生物採集に出かけてきました。
毎回、乗船させていただく甚昇丸さんとはもう10年以上のお付き合いで、今回で通算59回目の乗船でした。
5月とは思えない日差しでしたが、海況は上々、終始気持ち良く採集をおこなうことができました。
今回は熊野市から尾鷲市あたりにかけて水深125~300mあたりで網を曳いたのですが、興味深い生物がいくつか見つかりました。
採集生物の中で一番驚いたのはこれ。水深240mで採集。
楯手目のナマコだとはすぐにわかったのですが…こんなナマコ、初めて見ました(知り合いのナマコ分類の研究者にも問い合わせましたが、現時点では何者なのか判明していません…)
体は円筒形で後ろ半分が少し太くなっているのが特徴的。体色もなかなか美しいですね。私がいつもおやつに食べているダブルピーナッツ生コッペパンに少し似ています(笑)↓参考画像↓
冗談はさておき。
採集から戻ってきて予備水槽に収容しましたが、翌日も変わらず元気そうだったので種類不明のまま展示することにしました(へんな生きもの研究所を入ってすぐ右側のヌタウナギ水槽に入れました)
引き続き、種類を調べます。新種だったら嬉しいんですけど(笑)
【飼育研究部 森滝丈也】