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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

深海ドロップス

今朝、売店(プラザショップ)のスタッフに新製品が入ったよ!と声をかけられました。

商品を見せてもらうと…

おぉ!

深海ドロップス!なめてみるまで何味かわからない真っ黒ドロップス!

それぞれの深海生物をイメージした?異なる味になっているらしい。見た目は同じだけど。

ダイオウグソクムシはなぜかソーダ味。

でも、これってよく考えると深海生物、全く関係ないですよね。そしてなぜコーラ味ならラッキーなのか…(笑)

でも面白そう(おいしそう)

皆さんもおみやげにいかがですか?

 

…とここで話は変わりますが、残念なお知らせがあります。

実は3月6日にダイオウグソクムシ№20が死亡しました。飼育日記でも何回かお伝えした鳥羽水族館で唯一のメスのダイオウグソクムシでした。

在りし日の№20

ダイオウグソクムシのメスはなぜか入手が困難で、国内で目にする個体はほぼ全部がオス。

№20は体長15.5㎝、まだ小さな若い個体でした。餌は活発に食べていましたが、眼の外傷が悪化して死亡に至りました。

死亡したことは非常に残念ですが、今後の飼育に生かすよういつものように解剖をおこないました。

 

解剖写真を一枚アップします。【閲覧注意】

 

今回、初めてメスのダイオウグソクムシの解剖となりましたが、少し意外な点がありました。

それは予想に反して生殖巣(卵巣)が発達していたこと。

卵径は5-7mmほどありました(画像は消化管を取り除いた状態です)

 

はたして、どの体サイズでダイオウグソクムシは性成熟に達するのか?

あいにく私は情報を持ち合わせていませんが、まさかこのサイズでこの程度まで卵巣が大きくなっているとは…完全に想定外でした。

ちなみに産卵時の卵径は13mmほどあるようです。

現在、鳥羽水族館で飼育しているダイオウグソクムシは6個体です。

【飼育研究部 森滝丈也】

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