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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

アカエラミノウミウシ属の展示が終了しました

アカエラミノウミウシ属の展示が終了しました

夏の企画展「大発見!ワクドキ深海アドベンチャー ~熊野灘から見る深世界~」。私の推しの一つが、今年1月に尾鷲沖水深430mで採集したアカエラミノウミウシ属の一種。

この飼育日記でも何度か紹介していますが、ウミウシ類としてはこれまでにないほど順調に飼育できていました。

採集時の姿

入館直後は背面の突起がすべて脱落していましたが、イソギンチャクやムキアサリをモリモリ食べて見事に復活するなど、なかなか興味深いデータを残してくれました。

アカエラミノウミウシ属は、ウミウシの仲間としては比較的色々な餌を食べるので、それが復活、長期飼育のカギだったと思います。

へんな生きもの研究所生活を経て、無事に夏イベントデビューを迎え、イベント水槽ではフウセンイソギンチャクを食べる姿も確認できました。

それが数日前から少しづつ体が萎縮し始め、そろそろか…と覚悟していたところ、昨日、水槽の底に静かに横たわる姿を確認しました。

飼育日数211日。

ウミウシとしてはかなり頑張ったと思います。

今回の経験を次のウミウシ飼育にも生かしていきたいと考えています。

【飼育研究部 森滝丈也】

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