先日紹介したヤマトトックリウミグモの摂餌(と思われる)行動ですが、あのあと2回ほど確認したのですが、どれも大胆な「イソギンチャク突入スタイル」でした。 どうやらこの摂餌スタイルは個体差のよう。このコはこういう食べ方なんだ
投稿者: もりたき
メダマウオノシラミの摂餌を初報告
去年の6月、熊野灘の沖合底曳き網でツマグロアオメエソに懸着して吸血中のメダマウオノシラミを1個体採集しました。 これまでに本種の宿主魚類に関する報告はなかったので、本年度の水族館年報で報告しました。興味のある方はそちらも
食べているのか?食べられているのか?
深海に生息するヤマトトックリウミグモはどうやらイソギンチャクを餌にしているようです。飼育を通じてそんな興味深い生態が明らかになりました。 実際に水槽内で目にする機会は滅多にありませんが、ウミグモはイソギンチャクに近づくと
ヤセオコゼを展示ました
へんな生きもの研究所にヤセオコゼが3匹やってきました。 体長2-3cmほどの小型種で、体全体にサカナウミヒドラというヒドロ虫類が共生することでも知られています。 体の表面を拡大すると、こんな感じでサカナウミヒドラが全身を
クロコソデウミウシがいました
先日入館したベッコウヒカリウミウシに餌を与えようと、水族館前の海でフサコケムシを採集してきました。このフサコケムシは一見すると海藻のようですが、実は苔虫動物というグループの動物(群体性)です。 ウミウシの仲間は種類によっ
トゲクモエビが入館しました
そう言えば、先日の沖合底曳き網採集では、久しぶりに私の好きなトゲクモエビも採集できました(画像中央に見えているものが、それ) 本種はそれほど珍しいものではありませんが、フトウミエラと共生する習性があり、その姿がなかなか可
サナダミズヒキガニを展示しました
先日の熊野灘の沖合底引き網で水深220-260mから採集したサナダミズヒキガニ。へんな生きもの研究所で久しぶりの展示です。 ミズヒキガニの仲間の脚は極端に細長いので、深海から引き上げられる際に取れてしまいやすいのですが、
ダイオウグソクムシ28号の死亡のお知らせ
残念なお知らせです。 昨日、ダイオウグソクムシ28号の死亡を確認しました。28号は1月23日に脱皮し、脱皮後の推移を見守っていた個体ですが、月曜日(3/27)の夜から衰弱が顕著になっていました。 世界でも8例目の脱皮で、
ヒメキンカライソギンチャクが「世界の注目すべき海洋生物の新種トップ 10(2022 年)に 選ばれました
すでにHPで紹介していますが、鳥羽水族館が定期的に行っている熊野灘の生物調査で採集したヒメキンカライソギンチャクが、国際的な海洋生物のデータベースであるWoRMS主催である「世界の注目すべき海洋生物の新種トップ10(20
いぼいぼオレンジ色の謎イソギンチャク
2021年に和歌山県新宮沖の水深200-500mで採集した、小さな正体不明イソギンチャクをへんな生きもの研究所でひっそりと飼育しています。海底の泥岩に付着していました。 盤の直径は1㎜ほど、肉眼で何とか存在が確認できるサ