今、へんな生きもの研究所で2匹のヤセオコゼを飼育しています。本種はあまり目立たない体長2-3cmほどの小型種ですが、個人的な推しポイントが3つあります。
①胸ビレにある1本の遊離軟条を足のように使ってちょこちょこと歩き回る。これが、小動物っぽさを醸して、かわいい!
②体表にサカナウミヒドラというヒドロ虫類が共生する。体の表面を拡大すると、こんな感じでサカナウミヒドラが全身を覆うとモフモフで、かわいい!
③瞳が光る。光の加減で角膜に宝石のキャッツアイのような光の筋が現れて、かわいい!
そんなヤセオコゼに、最近、新たな魅力が爆誕しました‼
今、2匹が同居しているのですが、どうやら小型の方がオスのようです。夕方、このコがもう片方のメス(と思われる)に一生懸命アプローチする姿を見かけるのです。
ただ、メスはあまり乗り気ではないらしく、ほとんど無視…かなしい。でも、たまにオスの誘いに乗って一緒に水面近くまで上昇することがあります。
この行動が見られるのは、閉館間際のタイミングなので、皆さんに見ていただくのは難しいかも。また折を見て動画を公開しますね。
ヤセオコゼはへんな生きもの研究所にあるアパート水槽でタコノマクラと同居しているので、お立ち寄りの際は是非会いに来てください。
【飼育研究部 森滝丈也】