先日飼育日記でも紹介したスリランカ産のピンクウニ。
おそらくラッパウニ科、マメラッパと同属のNudechinus rubripunctatus (和名なし)だと思われます。
和名なしは何かと不便なので個人的に「モモイロマメラッパ」と呼んでいます(あくまでも仮称)。
Nudechinus rubripunctatusは1925年にインド洋のセイシェル産の個体をもとに新種記載されたウニですが、他の産地からの報告は見当たりません。果たしてスリランカには生息するのでしょうか?
気になったのでちょっと調べてみると、2006年に出版されたスリランカのウニ相の報告が見つかりました。
これによるとスリランカでは正形類ウニ(いわゆるウニっぽい姿のウニ)は26種が知られているようです。
ところが、リストにNudechinus rubripunctatusの名は見当たりません。似たウニもいません…。
報告が無いだけなのか、真相はいかに…?
さて、そんな桃色マメラッパ(仮称)。ラッパウニ科らしく、殻の表面に小石など色々なものを付けている姿をよく見かけます。
何かを付けていないと余程落ち着かないらしく、時には、ガラス面にてっぺんを引っ付けていたりします(笑)
こんな風に、頂上部(囲肛部)を壁面に付ける行動は他のウニではあまり見かけない気がします。
【飼育研究部 森滝丈也】