朝の見回りで予備水槽に見慣れないイソギンチャクがいることに気が付きました。
どうやら9月かそれ以前の熊野灘沖合底引き網で採集していたようです。全く気付いていませんでした。
さっそくへんな生きもの研究所の展示水槽へ移動させました。
この仲間の口は蛍光色(黄色)のものが多いようですが、この個体はオレンジ。
唇みたいでなかなかキュートです(笑)
カワリギンチャクの仲間は筋肉が発達していないので、触感はフニャフニャ。
ですが、結構自発的に立ったり、横になったり、クネクネ動く印象がありますね。
カワリギンチャクの仲間は種名がはっきりしないものが多いようで、これも今のところ不明種です。飼育・観察を続けて生きているうちに種類が判明すれば良いのですが…
今回のコはこれまでのカワリギンチャクに比べて小型で、体色もくすんだ感じですね。
この仲間の足盤はあまり発達していないので簡単に基質からはがせます。
最後に、こちらは以前飼育していた(今回の個体とはおそらく別種の)カワリギンチャクの仲間。
【飼育研究部 森滝丈也】