先日の火曜日(1月6日)、特別展示室で飼育中のアカイセエビが脱皮しました。
ツルツルのピカピカ。
以前に飼育日記で紹介したので覚えている方も居るかと思いますが、この水槽では内肛動物ロクソミトラ属の一種が増殖中で、このアカイセエビの甲羅に秘密の花園を作っていたのでした。https://aquarium.co.jp/diary/archives/13423
…それなのに、突然の脱皮とは。
私が気付いたときには、脱ぎ捨てられた殻はすでに引き上げられていて、殻の表面のロクソミトラたちも日干しに…
この水槽で一番最初に見つけたのはアクリルパイプに付着していた個体群で、これは後日、ほとんど全て消え去ったので、これでこの水槽のロクソミトラは完全に絶えてしまった…ように見えます。
(へんな生きもの研究所のオニダルマオコゼ水槽には同じ種類が増殖中ですが)
それにしてもこのロクソミトラって、アカイセエビにしてもオニダルマオコゼにしても、あえて付着相手に脱皮する生きものを選択しているかのよう。
場合によっては一族死に絶える可能性をはらんでいるのに、なんてリスキーな生き方なのでしょうか(まぁ、それを回避する手段を持っているのでしょうけど)
もちろん、脱ぎ捨てられた殻や皮から次の付着物に移動する可能性もありますが、へんな生きもの研究所のオニダルマオコゼが脱皮した際に皮をそのまま水槽の中に放置しておいても、その周囲にある砂や岩の表面からはロクソソマは見つかりませんでした。
生体が日常的に触れているガラスやアクリルパイプには移動しているので、なぜ脱皮殻からだと移動しない(確認できない)のか不思議に思えます。
このあたりには何か面白い理由がありそうなので、もう少し観察を続けてみることにします。