2月4日の昼過ぎにキンチャクガニのメスの抱卵を確認しました!
1月25日に飼育日記でキンチャクガニの交尾シーンに遭遇したと書き込んでから、すでに10日も経過しています。
あのときはがっつりと交尾していたのになかなか産卵しないので不思議に思っていたので、10日前に一緒に観察していた新人Uくんに「ついに抱卵したよ」と話をすると、彼から面白い報告がありました。
実は、当日の朝はまだ抱卵していなかったそうです。その後、オスのテリトリーである水槽左すみの岩陰にいそいそと出向くメスの姿を目撃したと…。
そして昼過ぎに抱卵。
はは~ん、わかった。つまり前回は空振りで、今回の交尾で産卵したということだな。そして、どうやらキンチャクガニのメスは産卵が近づくとオスの元へ近づいて行く習性があるようだ。
つまり、最初の交尾はやる気満々のオスをひとまず受け入れたけれど、メスの方はまだ産卵のタイミングではなかったということらしい。
ちなみに、カニは脱皮直後(甲羅が柔らかいとき)のみ交尾可能な種類と、脱皮と脱皮の間に交尾する(いつでも大丈夫、あるいは脱皮直前のみ)種類がいて、キンチャクガニはいつでも大丈夫なタイプなのだろう。ただし、うまくいくのはメスの産卵のタイミング次第ということらしい。
【飼育研究部 森滝丈也】