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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

ヤセオコゼの腹がふくれた話

ヤセオコゼの腹がふくれた話

へんな生きもの研究所では昨年夏から2匹のヤセオコゼを飼育しています。どうやら小さい方(左)がオスのようです。

魚類の中では特に好きな種類ですが、本種の推しポイントは3つ。①胸びれの遊離軟条を使ってちょこちょこ歩く姿②体に共生する「サカナウミヒドラ」③光の加減でキャッツアイのように輝く瞳。

とにかくかわいい!

さて。

昨年の秋にオスがメスにアプローチを仕掛ける行動が観察されたのですが、この時、メスはオスに対して特に興味がない様子でした。

ところが今年3月になって、メスの腹部が徐々に膨らみはじめました。

もしかしたらついに産卵のタイミングが到来か!と淡く期待したのですが…それが、どんどん膨らんで、4月中旬にははちきれそうなほどに…。

少し心配になりました。

ところが、その後少しずつ腹部は小さくなり、今朝(5/1)見るとすっかり元通り。 一体何だったのでしょう…。お腹が膨れていた間も摂餌状態など普段と変わらなかったことですし、これが通常の繁殖に伴う体型変化だったなら良いのですが。もしかしたら気付かないうちに産卵した可能性もありますね。

という訳で、今回はふくれたお腹が元に戻っただけのお話でしたが、これが繁殖に伴う変化なら、次回は産卵・繁殖の朗報を皆さんにお届けしたいものです。

ヤセオコゼはアパート水槽で展示中です。ぜひ会いに来てください。

【飼育研究部 森滝丈也】

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