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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

パラオオウムガイの交接

パラオオウムガイの交接

現在6個体いるパラオオウムガイのうち、昨年2月の搬入時は未成熟だった№04と№05(共にオス)がそろそろ性成熟に達したようです。

一方、成熟メスは№00と№01の2匹います。こちらは搬入時すでに成体でしたが、過度な負担を考慮して、ここ数年は産卵/繁殖をセーブしていました。

オスの№04と№05が成熟したことですし、そろそろ産卵数をセーブしつつ繁殖に再挑戦できないかと思い始めました。

当館では各個体を浮かべたザルに隔離して給餌をおこなっていますが、給餌を終え、水槽に解放したタイミングで交接が始まることがよくあります。

先日、ふと思いつき、摂餌を終えた№00(メス)に№04(オス)を近づけてみると、すぐに交接しはじめました。

どうやら人の手で交接を促すことができそうです。

それならと、№05(オス)と№01(メス)もお見合いさせてみましたが、何故かこちらはオスが盛り上がらず、うまくいきません。

そこで、今度はその№5(オス)を交接中の№04×№00に近づけてみました。すると№05は今度はやる気モード全開!(右手前が№05)

メスが受け入れ可能状態かどうかが、オスの行動を左右するのかもしれません。

こちらは以前撮影した№02(オス)と№01(メス)(共に搬入時にすでに成熟)この時は№01は受け入れ態勢だったのかもしれません。

【飼育研究部 森滝丈也】

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