へんな生きもの研究所で、意外と人気なのが今回紹介する【多足ダコ】です。
ふつうのタコの足は8本ですが、ここで展示している(標本)タコは、もっといっぱいです。
さらには~
体色からして年代を感じさせますね^^
85本足のタコさんは、1957年8月1日に採集されました。58年も前の話です。
当館が今年開館60周年を迎えるので、開館して間もないころ持ち込まれたものです。
昔の鳥羽水族館をご存知な方は、この多足ダコをみて「懐かしいなぁ」と思うかたもいらっしゃるでしょうね。
薄暗い館内の片隅に置かれていた標本
子供のころ修学旅行で見たなぁ…って記憶の方も多いようです。
一時、展示を休んでいたことがあるのですが、時おり「あの足いっぱいのタコの標本は展示していないのですか?」と問い合わせを受けたことがあります。
やはり記憶に残りますよね、このタコさんは。
どうしてこんなに足がいっぱいになっちゃったのかは、謎です。
でも…タコさん自身も動きづらかったでしょうね。
どこの足を動かしているのか分からなくなっちゃったりして…
最近は新しい多足ダコの情報が入ってこないので、そろそろ会いたいのですが…これも「めぐり合わせ」
気長に待つことにします。
まだ見たことがないよ~って方は、是非一度その目でご覧ください。
PS タコの足ですが…一般的には「足」と呼ばれますが、学術的には「腕」と呼ばれます。ややこしいですね^^