2月から飼育場所を移動させたカガミモチウニのペアですが、夕方、何気なく水槽を覗いて、思わず息を飲みました。 メスの上に乗ったオスが管足を上に向けてピーンと伸ばしているじゃないですか! こんな行動は初めて見ました。いきなり
カテゴリー: 08 無脊椎動物
1月のカガミモチウニ
(みなさん、もうご存知でしょうが)カガミモチウニは「鏡餅」のようにメスの上にオスが乗る興味深い習性を持ちます。三重県の熊野灘あたりでは水深300 m付近から沈木と一緒に見つかります(日本以外ではマレー諸島を通ってフィジー
カニはイソギンチャクが好き
前回のキンチャクガニの飼育日記を受けてTwitterでいくつか質問を頂きました。お答えします。 まず、個体識別についての質問ですが、おたずねの画像はイソギンチャクを奪われる前のメス(個体B)です。 続いて、キンチャクガニ
エフィラを持ったキンチャクガニ 最終章
先週の金曜日(22日)に左右のイソギンチャクを紛失し、代わりに左にサカサクラゲのエフィラをつかんだキンチャクガニの個体B(オス) 3日後、個体A(メス)からイソギンチャクを強奪(疑惑)ひとまずこれで両手がふさがったかと一
奪われた?イソギンチャク
先日の金曜日、へんな生きもの研究所のキンチャクガニが持っていたイソギンチャクが無くなったとお伝えしました。 2匹のキンチャクガニのうち(個体A・メス)の方はイソギンチャクが1つだけ残っていたけれど、(個体B・オス)の方は
深海のベニアツフジツボ
冬の早朝、自宅玄関から富士山が見えることがあります(直線距離で200km先)。毎朝の楽しみです。 さて。 そんな富士山に似た姿をした海の生物が「フジツボ」です。 去年の9月、熊野灘の沖合底引き網採集で水深2
イボベッコウタマガイ
久しぶりにイボベッコウタマガイが入館しました。 前回の入館は2012年11月だったので、およそ8年ぶりです。 ウミウシに似ていますが、厳密にはウミウシの仲間ではなく巻き貝の一種になります。(貝殻は体の中に隠れて外から見る
クラゲの幼生を持ったキンチャクガニの行動
先日書き込んだように、キンチャクガニはハサミ脚にイソギンチャクを持ち、敵への威嚇・防御に使います。 通常、両方のハサミ脚でイソギンチャクを持つので、こんな感じに両方を振り上げる防御態勢をとります。 ところが、何らかの理由