鳥羽水族館は飼育生物種類数日本一をうたっているので、メジャーなものからマイナーものまで色々と飼育しています。
私が担当するのはマイナー生物がほとんどなので、この日記で紹介しないとほとんど誰にも気付いてもらえません…
今回紹介する、へんな生きもの研究所のアマモ水槽にいるタナイスの仲間(おそらくナミタナイス属の一種)もそんなマイナー生物。
タナイスとはフクロエビ上目タナイス目に含まれる動物で、オオグソクムシ(等脚目)やヨコエビ(端脚目)の仲間とは上目のレベルで近縁です。(タナイスの仲間はタナイス類とアプセウデス類に分けられます)
この水槽では(探せば)いつでも見る事ができるのですが、全長数㎜しかなく、おまけに砂の中に潜っているのでほとんど誰にも気付かれません…
でも、よく見るととても可愛い姿をしています。
懸命に巣穴を行き来する姿は健気で萌えますね。
底砂の上にいるマナマコも砂の中の有機物を食べて、底質を改善していますが、
このタナイスも底質浄化の役目を担っていると思われます。
【飼育研究部 森滝丈也】