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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

ネズミザメの寄生虫

たかむらさんが紹介していましたが、先日、体長2.5mのネズミザメが水族館に持ち込まれました(既に死亡)

サメと聞いただけでワクワクしますが、それ以上にワクワクさせるのが…そこに付いているであろう寄生虫!

 

まず目に付いたのが胸ビレや背ビレに寄生したサメジラミの仲間(カイアシ類)

採集、採集…

 

そして、サメの口の中をのぞくと…おぉ!何やら別のカイアシ類が動いているじゃありませんか!(小躍り)

さっそく採集、採集。ウキウキ!

カイアシ類としてはかなり大型。体長は1.5cmほどあるでしょうか。

上顎の歯の裏側あたり(口蓋)に何匹も潜り込んでいます(全部で16匹いました)

初めに見た印象は花のよう…ホップの花に見えましたね(ビールの風味付けに使う植物)

種名がわからなかったのですが、調べてみると、その名もハナガタムシ。

寄生性カイアシ類の一種です。

 

左側面から見るとこんな姿。

第2触角と顎脚でしっかりとサメの肉に食い込んでいました。

正面から見るとこんな面構え。

そして、横から見ると…

何と、ウエディングドレスを着た花嫁さんに見えるじゃありませんか!(笑)

かわいい!

エイリアンの花嫁みたいじゃないですか(そんなものが存在するのか、さておき)

手に入りにくい寄生虫なので貴重な標本として全て固定しました。

【飼育研究部 森滝丈也】

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