先日の土曜日、三重動物学会の観察会に乗じて鳥羽の国崎まで磯採集に出かけてきました。狙いはウミウシ類。
あぁ日差しが強い…
早々に同行のさいとぅさんが小さなオトメミドリガイを見つけましたが、小さすぎるのでこれは記録だけ残してリリース。
この場所で採集するのは初めてでしたが、なかなか良い磯で、徐々に目が慣れてくると小さな生物の姿に気が付きます。
結局、2時間ほどで採集したウミウシ類は8種ほど。
定番のアオウミウシ、シロウミウシ、シラユキウミウシ(左下)やゴマフビロードウミウシと…
ムカデミノウミウシ、大きな貝殻を背負ったミスガイ、オレンジ色のキヌハダウミウシとクロミドリガイ。
ウミウシの仲間はグループによって餌生物が様々で、それが飼育展示の難しさの理由の一つなのですが、今回の採集ではアオウミウシやシロウミウシなどの餌になるカイメンも何種類か採集してきました。
ちなみに、上画像の全身オレンジ色のキヌハダウミウシは他のウミウシを食べます。
よく見ると、今回採集したアオウミウシも体の一部(矢印)がかじり取られていますね。この食痕はキヌハダウミウシぽい。同居はできません。
これらのウミウシは、へんな生きもの研究所のアパート水槽で展示する予定です。
【飼育研究部 森滝丈也】