7月にコーラルダイビングゾーンで飼育中のタバネサンゴが誕生から10年を迎えます(2010.7.10孵化)
このタバネサンゴは和歌山県の串本海中公園センターさん(以下、串本さんと略)で繁殖したものを譲り受けたもので、私のお気に入りのサンゴのひとつです。
生まれたばかりのタバネサンゴのプラヌラ幼生はゴマ粒のような姿で、しばらく海中を泳いで適当な場所に着底します。着底後は一つの小さなイソギンチャクのような姿(ポリプ)をしていますが、次々と分裂してポリプの数を増やし、群体は成長していきます。
今回、タバネサンゴの成長を調べるため、過去の画像に彩色して比較してみました。串本さんから鳥羽水族館にやって来た直後はポリプの数も10数個でしたが…
ポリプをマーキングして比較してみると、鳥羽水族館の7年間でどのように分裂・成長したかよくわかりますね。
【飼育研究部 森滝丈也】