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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

イソギンチャクを1つしか持たない時、キンチャクガニはどうするか?

へんな生きもの研究所で飼育中のキンチャクガニ。

このカニはハサミ脚(第1胸脚)にイソギンチャクを持ち、敵への威嚇・防御に使います。

通常、両方のハサミ脚でイソギンチャクを持つので、こんな感じに両方を振り上げる防御態勢をとります。

ところが、現在、飼育中の個体の手持ちイソギンチャクは一つだけ(2つあったのですが、いつのまにか無くなったようです)

こんな場合、キンチャクガニはどんな防御姿勢をとるのか?

ふと気になって試してみました。

指を近づけると…

お!イソギンチャクを持ったハサミ脚しか振り上げません。

これは少し意外…

この動きからすると、カニは条件反射的に腕を振り上げているのではなく、イソギンチャクを道具としてちゃんと認識しているように見えます。

ちなみに、1つしかイソギンチャクを持たない場合、それを2つにちぎって両方に持つようになるそうです。もしかしたら、近いうちに、このコも今持っているイソギンチャクを2つにちぎるかもしれませんね。

その時にもう一度実験してみて、今度はきちんと両方のハサミ脚を振り上げるか、確認してみたいですね。

いえい、ハイタッチ!(笑)

【飼育研究部 森滝丈也】

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