熊野灘の水深300mで採集したヨコヤホンヤドカリにヨコエビの仲間が共生している?と、先日の日記で紹介しましたが、観察を続けていると、どうもそれとは異なる別のヨコエビもくっついていることに気が付きました。
どうやらこちらの方が個体数は多いようで、ヤドカリに2,3個体は見つかります(矢印)
面白そうなので、じっくり顕微鏡で観察してみたいとずっと思っていましたが…
ヤドカリはすぐに貝殻に隠れてしまうし、ヨコエビも逃げ足が早いし、なかなかサンプリングできないまま。
それが今朝。
その宿主のヨコヤホンヤドカリの死亡が死亡していました…ヤドカリは残念ですが、ヨコエビ観察には絶好のチャンス!
さっそくヨコエビを顕微鏡で観察。
私はヨコエビについてあまり詳しくはないのですが、浅海で見かけるヨコエビの仲間の胸肢はこんな形状になっていなかったような。
どうやらこれでヤドカリの毛をはさんでいるようです。
漸深海帯のヨコエビなのでまだ名前の知られていない種類の可能性もありますし、興味深いです。
【飼育研究部 森滝丈也】