ブログで人面ダコ?として紹介した未記載種と思われるタコ。
テレビで取材していただきましたが、残念ながら先日死亡しました…
前回とほぼ同じ程度の飼育期間。
どうやらこのタコは環境ストレスに対して比較的過敏なよう。
今後展示するなら飼育環境の改善が必要だと思われます。
さて。
3月になって、人面ダコ以外にも熊野灘の沖合底引き網漁船で採集されたタコが4種(いずれも種類不明)入館しています。
2種は到着時に既に死亡(あるいは数日で死亡)していますが、他の2種の状態は今のところ良さそうです(予備水槽で飼育中)
それでは熊野灘漸深帯のタコ4種をここでご紹介~
まずは入館後すぐに死亡してしまいましたが【不明タコ1号】から。
続く【不明タコ2号】は大きな目と短めの腕が特徴。体表には小さな突起があります。
水揚げ時に既に弱っていることがほとんどで、この個体も水族館到着時点で既に死亡。
そして現在、予備水槽で飼育中の2種。
まず前回のブログでも紹介した【不明タコ3号】
赤褐色の体色に白い縦じま、ネコ耳のような眼上突起、腕の間の傘膜が広いことなどが特徴です。
この不明タコ3号は2013年から毎年1匹の割合で水族館にやってきています。
続く【不明タコ4号】は浅海で見られるスナダコに少し似ていますが…腕の表面に並ぶ、のこぎりの歯のような突起が特徴。
最初見たときにえらく毛羽立ってる印象でしたね。
このタコは不明タコ1号と似ていますが、傘膜がかなり広く腕の先端近くまであることが異なります。初めての入館だと思います。
それぞれ特徴的なタコですが、今後なんとか種類を明らかにしてきたいと考えています。
…と、各種イベントと全く連動していない、いつもの飼育日記でした(笑)
【飼育研究部 森滝丈也】