昨日あたりから少し気になっているのですが…
何となく、ダイオウグソクムシ№13の頭が白くなってきたように見えます。
…まさか。
№13は2013年7月19日に入館した個体。
去年の春に福井県の水族館に貸し出され(出張)、戻ってきてすぐにマサバを摂餌しましたが、それ以降は摂餌していません。
からだに付着生物が多いことから前回の脱皮から時間が経過していることが想像されますが…どうでしょうか?
№13で確認されている付着生物は①エボシガイの仲間に②ヒドロ虫の仲間、それと③Triticella属コケムシ(画像)の3種類。
これまでに当館のダイオウグソクムシで確認されている4種類の付着生物のうち、3種が確認されています。
ところが、今朝、№13の脚をじっくり観察をしていて…初めて気が付きました!
右第6胸脚に4つ目の付着生物、内肛動物のロクソソメラ(Loxosomella属)が付着しているじゃないですか!
それも脚の付け根はさらにロクソソメラがかなり密集していて、ちょっとした花畑状態(小さすぎて画像はボケていますが)
これまで何度もじっくりと舐めるように観察していましたが、気が付かなかったなぁ…
(このロクソソメラは№5の脚だけで確認されていました)
もしかしたら、脱皮した№5から移動してきたのかもしれませんねぇ。
おわかりのように前半部の殻がまだ白い…
後半部はかなりしっかりとしてきましたが、前半部が脱皮するまでには、まだ少し時間が掛かりそうです…
【飼育研究部 森滝丈也】