シェルターの一番奥にダイオウグソクムシ24号(♀)、その上に26号、手前に25号…さらに、もう定員いっぱいなのに割り込もうとしている5号…いやもう入れませんて(笑)
その横に、先日採集してきたダイオウゴカクヒトデ。
残念ながら腕の先端がほんの少しだけですが崩れはじめてきました。
もうあまり長くないかもしれません。
そのダイオウゴカクヒトデですが、辺縁部に大小2つの貝が付着していることがあります。
ウラシマカタベという寄生貝です。大きさ5mmほど。
今回の展示個体には寄生していませんでしたが、採集時に腕が折れてしまった別の個体に寄生していたので標本用に採集してきました。
大きな個体で殻径8mmほどでしょうか。
大きな方がメスで小さな方がオス。いつも寄り添っています。
ウラシマカタベはダイオウゴカクヒトデの体液を吸って生活(外部寄生)してして、動き回ることはないようです。
深海のダイオウゴカクヒトデだけで見つかる寄生貝なので、貝マニアの間では垂涎の的…かと思ったのですがそうでもなく、値段は意外と安め。
ひとつ500-600円ほどで販売されているようです。
こうして拡大してよく見ると、なかなかきれいな貝ですね。
雌雄ペアで隣り合っているのも何となくロマンチックです。
「恋愛のお守り」という付加価値をつけたら、もっと高く売れるでしょうか…(笑)
【飼育研究部 森滝丈也】