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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

叉棘キノコ(仮称)

今、私の心を惑わせているのは…深海底引き網で採集した沈木に付着していた謎生物「叉棘キノコ(仮称)」

先日の日記でも紹介しましたが、研究者にたずねても未だ正体は不明…

 

肉食カイメン類?

刺胞動物(クラゲ・イソギンチャクの仲間)?

叉棘を持っているから棘皮動物(ウニ・ヒトデの仲間)?

…などなど意見が出ていますが、どれも決め手に欠ける。

 

「叉棘キノコ(仮称)」の正体、判る方はぜひご教示ください!

 

さて。

昨日の夕方、同じ沈木に新たに3個体を確認。

あぁ、こんな閉館後に…気になって家に帰れなくなる(笑)

…と思いつつも、一番大きな個体は残して2個体を顕鏡。

 

1個体目は柄付き(柄でなく口かも)で、前回紹介したのと同じキノコ姿。

キノコの径は1.2㎜ほど。

ところが…2個体目は叉棘が抜け落ちたのか数が少ないような…

少し圧偏して撮影してみる。

げぇ!叉棘が少ないのは少ないんだけど、さらに驚く事実に気が付いた!

裏と表で叉棘の形が違う…!?

裏(表?)は大きな叉棘

表(裏?)は小さな丸い叉棘

そして、よくよく見ると表の叉棘は発達段階が異なっているし…!?

えぇ!抜け落ちたんじゃなくてこれから生えてくるところなのか…!?

何なんだよ、コイツは!謎は深まる…

 

そして電車に乗り遅れたし…

【飼育研究部 森滝丈也】

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