前回、ヨコヤホンヤドカリが背負う貝殻の先端にダルマハダカエボシを見つけた!と紹介しました。
このエボシガイは以前も飼育日記にアップしています。忘れた方はそちらもあわせてご覧下さい。https://aquarium.co.jp/diary/archives/8332
よく見られるエボシガイとは違って、この種類はどうやら堆積物(デトライタス)を餌にしているようです。
貝殻の先端に複数個体が付着していますが、こんな場所だと堆積物がうまく食べられそうです。
お、よく見ると一番大きな個体に何かついていますね(矢印)
どうやら、これはダルマハダカエボシの矮雄(わいゆう)のようです。
私は初めて見ました。
矮雄とは、自らの成長を抑えて精子提供にだけ特化した小型個体(矮雄)のこと。
エボシガイ類は種類によって、①全個体が雌雄同体である②大型の雌雄同体に矮雄がつく③大型の雌に矮雄がつく3つの性表現があるそうです。
ダルマハダカエボシがどのパターンなのか、不勉強にして私は知りませんが、この大型個体に付着する2匹の矮雄の姿にたくましさを感じます。
とても興味深い繁殖戦略です。