一昨日、熊野灘の深海底引き網でヘンゲブンブク科のHeterobrissus niasicus Döderlein,1901(和名なし)が採集され、水族館に搬入されました。
日本近海にはヘンゲブンブク科に属するウニが6種が生息するとされていますが、このHeterobrissus niasicusは正式な分布記録がありません。記録されれば日本で7種目のヘンゲブンブク科ということになるでしょうか。本種は主にフィリピン近海に分布しますが、熊野灘海では1年に1回ほど採集されているようです。
去年の2月に初めて採集され、鳥羽水族館に搬入されました。https://aquarium.co.jp/diary/archives/9608
同じ年の10月にも採集されて愛知県の竹島水族館に持ち込まれているので、今回の個体で、水族館に搬入された公式記録としては3例目となります。
かなり、かっこいいウニです。
今回はへんな生きもの研究所で展示していますが、残念ながら短期間の展示になりそうです。
追記)ただ今、へんな生きもの研究所では同じヘンゲブンブク科のウルトラブンブク?も同時展示しています。