昨日の夕方、ガラス面に張りつくセノテヅルモヅルの腕を見ていて、腕の分岐パターン(枝分かれの仕方)が異なることに気が付きました(画像の右と左)
以前から、腕の分岐には2パターンあるのでは?と薄々感じていましたが、同じ個体の腕に変異があるとは気付いてませんでした。
今朝、詳細を確認してみました。
ちなみにクモヒトデの仲間であるセノテヅルモヅルの元々の腕(基部)は5つ。
それが根元近くで分岐し、すぐにまた分岐して腕のかなり付け根から4本になっています(下画像)
確認してみると、この個体は口側(体の裏)から見て右から2本目の腕(分枝)だけが伸長して網のようになっていることが判明。
残りは比較的短い。
じゃ、他の腕はどうなっているのか?と、残り4つを全てチェックしてみると…何と!全部が全部、口側から見て右から2本目の分枝だけが伸長して網のような形になっているじゃないですか。
これは興味深い。
じゃ、他の個体は?と別の水槽のいくつかも調べてみました。
ところが…結果はまちまち。どうやらどの個体も必ず2本目の分枝だけが長いわけではなさそうです。
個体差なのでしょうか?
それにしても、これほどまでに形態が違うとするなら、もしかしたら機能も違うのかも知れません。
セノテヅルモヅルの仲間はプランクトン等を網のように広げた腕で捕まえますが、この時に使うのは長い分枝なのかも。
要観察です。
これはセノテヅルモヅルにつかまった餌のアミ。
こんな感じで捕まえます。