先日の日曜日、見慣れないカニが入館しました。甲幅は4cmほど。
搬入時、体表に海藻を付けてカモフラージュしていて種類がはっきりしなかったのですが、海藻を取り除いて正体が判明しました。
オニツノガニ Picrocerus armatus です!
オニツノガニはざっと調べた限りでは、鳥羽水族館初展示の可能性が高そうです。
早速へんな生きもの研究所、アパート水槽11号室に入居となりました。先住のキンセンガニよりもしっかり目立っています(笑)
本個体は三重県の南伊勢町 方座浦で採集されたものですが、県立博物館の報告によると県内ではさらに南の紀伊長島と大曽根浦(尾鷲市)で採集記録があるくらいなので、伊勢志摩地方では珍しいカニと言えるかも知れません(方座浦はぎりぎり伊勢志摩圏内です)
何と言っても目を引くのは長く伸びた2本のツノ(額角)
カニの額角は通常、両眼の間にあるのですが、オニツノガニの場合、額角が巨大すぎるためか、額角の途中から眼が飛び出す格好になっています!
この禍々しさ、痺れます。
へんな生きもの研究所にお立ち寄りの際には是非ご覧下さい。
【飼育研究部 森滝丈也】