へんな生きもの研究所のアパート水槽にハナウミシダを展示しました。
ウミシダはウニやヒトデ等と同じ棘皮動物のなかまで、その名の通り植物のシダのような姿をしています。
ハナウミシダは腕が100本以上にもなる、腕長20 cmほどのやや大型の種類。ボリュームのある姿は岩の表面で見かけることが多く、よく目立ちます。
白い羽枝に黄色と黒の斑が不規則に混じった個体をよく見かけますが、色彩変異も知られています。
今回入館したのは、黒い腕に羽枝だけが白い個体。
この白黒モノトーンタイプはなかなかカッコ良し(水槽にはノーマルカラーも一緒にいます)
ハナウミシダの盤の上にこれまたモノトーンのエビが隠れているのを見つけました。
これはウミシダと共生するコマチテッポウエビですね。
飼育生物種類数日本一の鳥羽水族館ですから、このコマチテッポウエビもしっかり展示生物としてカウントしています。
コマチテッポウエビはワサワサのハナウミシダの腕の中に隠れてほとんど見ることはできませんが、なかなかカッコイイ姿をしているので興味のある方は探してみて下さい。
【飼育研究部 森滝丈也】