皆さんこんにちは、ともちゃんです。
先日、新潟県で行われたトレーニングセミナーにて「鳥羽水族館のセイウチにおける新規餌料の導入過程」というタイトルで口頭発表をしてきました。
内容を簡単に説明すると…
・エサとしてセイウチに新しい魚を与える
・新しく与えた魚を「食べてもらえるように」トレーニングする方法
・今までの鳥羽水族館のセイウチに与えていたエサ(魚種)の移り変わり
上記の内容をまとめて発表してきました。
エサとなる魚は彼らの生命維持にとっては必要不可欠で、トレーニングに関しても重要なものです。
野生動物は環境の変化を察知し、遺伝子を残して種を存続させていきます。
飼育下の動物たちも環境の変化には様々な影響を受けています。
それは施設や周辺の物音だけではなく、日々接しているスタッフの存在や、毎日与えているエサも彼らを取り巻く環境です。
新しい魚をエサとして運用していくことは日常茶飯事ですが、毎日、肌感覚で行っていることをできるだけ具体的にまとめることで、他の動物種にも応用が出来るかもしれません。
今回はそういう思いで発表をしてきました。
日々トレーニングに協力してくれているセイウチたちに恩返しが出来ればと思っています。
【飼育研究部 ともちゃん】