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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

キノコセトモノイソギンチャクが産卵

キノコセトモノイソギンチャクが産卵

昨日の朝、いつものように見回りをしようとへんな生きもの研究所に入ってすぐ、ヌタウナギ水槽が白濁していることに気が付きました。

…放精?

濁り具合から放精したのは、どうやら深海のイソギンチャク(キノコセトモノイソギンチャク)のよう。ひとまず換水をして対応しましたが、この時はまだ放卵はしていませんでした。

そして、夕方。

ヌタウナギの水槽で何か卵のようなものがたくさん浮いています!との連絡を受けて確認すると、確かに水槽の中には直径1㎜ほどのオレンジ色の球体がたくさん…

やはりキノコセトモノイソギンチャクの卵のようです。朝方、放精してその刺激で日中に産卵したようです。

キノコセトモノイソギンチャクの産卵は初めて確認しました。

卵の一部は回収し、再び水槽を換水して濾過槽も掃除…

もしかしたら卵は受精していて、発生が進むかもしれませんが、深海のイソギンチャクなので育てるのは難しいかなぁ。ひとまず、記録として飼育日記に残しておきます。

思いがけず遭遇した生きものの営みに興奮した一日でした。

【飼育研究部 森滝丈也】

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