皆さんはコケムシ(外肛動物)をご存じでしょうか?
数㎜ほどの小さな個虫が集まって群体をつくる水棲の無脊椎動物ですが、水の中を探さなくてもスーパーに並んだカキやホタテの貝殻に付いていたりすることも。
以前、名前(学名)の付いていない深海性のコケムシを見つけたので、研究者に調べてもらっていましたが、その3種がこのたび新種記載されました!
和名は付いていませんが、トリノアシに付着していた新種コケムシの学名はAlcyonidium clavum(種小名はラテン語で“爪”の意)
オオグソクムシに付着していたコはTriticella parvacrista(“小さな飾り羽根”の意)
ヤマトトックリウミグモに付着していたコはTriticella cunabula( “ゆりかご”の意)となりました。
どれも魅力的~
これで私が見つけて新種記載された生物は15種類になりました。
マイナー生物の魅力を一般の方に伝える、これも水族館の果たすべき役割の一つ。これからもどんどん紹介していきますよ~!
【飼育研究部 森滝丈也】