皆さんこんにちは、ともちゃんです。
先日の飼育日記で「アレンの法則」について紹介しました。
その「アレンの法則」と同じく話題に上がるのが「ベルクマンの法則」です。
ベルクマンの法則とは…
「恒温動物において、同じ種でも寒冷な地域に生息するものほど体重が大きく、近縁な種間では大型の種ほど寒冷な地域に生息する」というものです。
なぜ、寒い地域に生息する動物の方が体が大きくなるかというと、体が大きい方が体温の放散が少ないので寒い地域に適応するからだそうです。
セイウチはメスよりオスの方が体が大きくなります。
野生ではオス1頭に対しメス複数頭のハーレムを形成します。
ハーレムを率いるオスは、オス同士の闘争に勝つことで王座に君臨します。
オス同士の闘争ではキバを使った争いがカギを握ると思われますが、その時に相手の体が大きければ戦わずして退くオスもいる事でしょう。
ただ単に体を大きくしているわけではなく、彼らの生き残り戦略だと思います。
毎日彼らと接していると忘れがちですが、セイウチたちの生きる術が溢れ出している気がします。
ボクの飼育日記を見て「同じ地球上にこんな大きい生き物がいるんだなぁ」と、胸躍らせて頂けると幸いです。
【飼育研究部 ともちゃん】