前回、ヒョウモンダコの紋次郎たちがオスだと紹介しましたが、なぜオスだとわかったかのかと言えば、それは「交接腕」があったからなのですね。
ほとんどのタコは右側第3腕がメスに精子を渡すために使う交接腕になっていて、その先端には吸盤がない舌状片(メスに精子を渡すための器官)があります。これを見れば簡単に雌雄判別ができます。
とは言え、ヒョウモンダコやマダコの舌状片はかなり小さいので、見分けるにはコツが要ります。
ヒョウモンダコの舌状片↓
見分けやすいのはミズダコですね。
ミズダコの舌状片はかなり目立ちますよ。20cmぐらいあってソーセージみたいな印象です。
今、水族館ではオスのミズダコを1個体展示していますが、これだけ大きければ、誰でも簡単に雌雄判別ができます。
ただし、大事なモノだからか、普段は先端を丸めて隠していることが多いようですが。
では、また。
【飼育研究部 森滝丈也】