すでに以前の飼育日記で紹介していますが、昨年の10月に熊野灘の水深200-300m付近で採集した沈木から綺麗なピンクのヨコエビがたくさん見つかりました。
どうやらこのヨコエビは沈木に依存しているようで、沈木の中や表面に幼体から成体までひとそろいの集団で見つかります。
ヨコエビの研究者の方に調べていただいたところ、ウラシマヨコエビ科のOradarea属の一種とのことでした。未記載種(新種)の可能性も高いようなので、期待が高まります。
現在、予備水槽とへんな生きもの研究所で飼育していますが、飼育はとても容易。
水槽の中でどんどん増殖し、この画像のような子ども(幼体)を抱えた個体もよく見かけます。
木の表面を動き回る姿がかわいらしく、色もきれいなのに、小さくてほとんど認識できないのが実に惜しい(笑)。
これからも生態観察を続けていくので、何か面白いことがわかればまたお伝えします。
【飼育研究部 森滝丈也】