先日も紹介しましたが、熊野灘水深300mの沖合底引き網で採集されるタコを予備水槽で飼育しています。体色から私はアカトラ(仮)と呼んでいますが、どうやら未記載種である可能性が高そうです。
これまでは予備水槽で飼育していて非公開でしたが、今回、初めて展示することにしました。
これは先日の底引き網でメスが採集でき、予備水槽で飼育中のオスと合わせて飼育個体が2匹になったためです。
今回、展示したのは1年近く予備水槽で飼育したオス(個体識別番号№5)です。
同じ水槽にはミズダコやマダコ(左)も飼育しているので、互いの影響が気になりましたが、ひとまず大丈夫のようです。
最初は落ち着きがなかったアカトラ№5でしたが、水槽搬入から一夜明けると、だいぶ落ち着いてきたように見えます。
マダコやミズダコに比べると、好奇心が旺盛な種類(個体?)に見えますね。
まだ正式な名前はありませんが、きれいなタコなのでぜひご覧下さい。
【飼育研究部 森滝丈也】