昨年11月に調査開始以来初となるミナミゴカクヒトデ Paragonaster ctenipes を尾鷲沖水深150mで採集しました。
ひとまず安定していて、現在もへんな生きもの研究所でひそかに飼育中。
以前の飼育日記でも紹介しましたが、このヒトデは、よく見ると場所によって管足のかたちが違うようです。
特に口の近くにある管足はかなり長く伸びるようです(機能が分化?)
わかりやすいように画像を加工して、伸びた管足に色を付けてみましたが、S字にカーブした長い管足はこんな感じ。
ミナミゴカクヒトデは、時々、砂に口を押し付けるような体勢をとりますが、管足を伸ばして餌を探っているのかもしれませんが、確かめるのは難しくまだ証明できていません。
ところが、先日の夜、ミナミゴカクヒトデがなぜか管足と胃袋をのばしている姿を見かけました。
初めて見る姿です。
想像に過ぎませんが、実際に砂の中でもこんな感じで管足と胃袋を広げているのではないでしょうか…
備忘録として記録を残しておきます。
こういった生態を見ることができるのも水族館ならでは、ですね。
※前回のオクトパス(置くとパス)に続いて、今回はミナミゴカクヒトデ(皆、合格ヒトデ)です。受験生の皆さん、頑張って下さい!
【飼育研究部 森滝丈也】