去年の5月2日にへんな生きもの研究所の水槽で見つけたリプケア(Lipkea sp.)
2012年の千葉県の博物館の水槽内での発見例に続く、北太平洋で2例目の発見記録となる超絶珍種クラゲです(傘径1.5-2.0cm)
この仲間で今現在、記載されている(学名が付けられている)種類は地中海と南アフリカから見つかった3種だけらしく、生態についてもまだまだ謎が多いようです。
へんな生きもの研究所では今も状態良く飼育を継続中。
そして一昨日、ふと気が付いたのですが、傘の周囲にある腕(葉状の突起)が9本に増えていますね。
今年の2月までは8本しかなかったはず。
いつの間に…
おぉ!どうやらクモヒトデ(イソコモチクモヒトデ?)を食べているようです。
おそらく水槽の中にいたクモヒトデでしょうが、どうやって捕まえて、口元まで運んだのか…?興味深い。
これまでずっとアルテミア(ブラインシュリンプ)の孵化幼生や冷凍コペポーダなど小さな餌ばかりを与えていましたが、はっきりと摂餌を確認したことはありませんでした。
リプケアは、今回のクモヒトデのように意外と大きな餌も食べることができるのかもしれません。
貴重な生態記録としてここに書き込んでおきます。
【飼育研究部 森滝丈也】