またまたシダムシの話題です。
先週末は今進めているシダムシ研究の仲間と会う機会があったので東京まで行って来ました(水族館業務ではありませんが)
シダムシとは…そう、ヒトデの体腔中に寄生する寄生性の節足動物で、広い意味でエビやカニと同じ仲間。
ですが、なかなかそうは見えません。
例えばこれはアカヒトデの中から見つかるシダムシ。
そんな一見フニャフニャのシダムシですが、実は節足動物という確かな証拠があります。
外套の一部に体節が残る部位があるのです。
それは中央に伸びるミドルピースの先端(矢印)
らしい…というのは、私はこれまでに実物を見たことがなかったから。
そこで、昨日、試しに解剖して探してみました。
すると…おぉ!ありました!
これが第1触角です(これは右側の触角だったか?)大きさは0.5mm程。
第1触角はシダムシの種類を特定するために重要なポイントになるようですが、これはかなり小さい…
でもこれを見ると確かにシダムシは節足動物だということがわかります。
【飼育研究部 森滝丈也】