先日メディアで大きく取りあげていただいた珍種ウニMicropygaですが、残念ながら5月5日に死亡したため、標本にしました。
標本になりましたが、引き続き「へんな生きもの研究所」で展示継続中です。
実は、入館時の状態から、数日のうちに死ぬだろうと予想していましたが、大変貴重なウニだったので、水族館としてはぜひ生きた状態を見ていただきたく急ぎ報道した訳です。
ともあれ短い時間でしたが、Micropyga属(カサアシガンガゼ属)の特徴である傘状の管足を中心に、可能な限り生きた状態を観察しました。
このような管足は他の正形ウニ類(いわゆるウニの姿をしたウニ)では見られないもので、用途もはっきりしていないようです。
実に興味深い。
生きた状態で観察できる。これは水族館の強みですね。残念ながら今回は十分な観察はできませんでしたが…
このウニの生態をもっと知りたかったですね。
例えばこの のこぎりのような歯で深海では何を食べているのか…とか。
またいつか機会があれば、飼育・観察に挑戦してみたいです。
【飼育研究部 森滝丈也】