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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

№5の脱皮殻はへんな生きもの研究所の棚にあります

相変わらずのダイオウグソクムシ№5.

まだ前半部の脱皮の兆候は確認できません…

願わくばサミットまでに脱皮してくれれば…(笑)

 

さて。

その№5の後半部の脱皮殻ですが、タイトル通りへんな生きもの研究所の棚に展示してあります。

ご来館の際にはぜひご覧下さい。

 

この棚には他にもこんな愚息たちの標本が。・「御神体」ダイオウグソクムシ3号(メキシコ湾)

・フィリピンのダイオウグソクムシBathynomus kensleyi

・ニューカレドニアのダイオウグソクムシBathynomus richeri

・日本のオオグソクムシBathynomus doederleinii …と、ちょとしたグソク・サミットの様相。

 

実は、ダイオウグソクムシの仲間(Bathynomus属)は世界中の深海から18種が知られています。

最初に記載された(名前が付けられた)のがダイオウグソクムシで、2番目が日本産のオオグソクムシだとか。

また、以前はダイオウグソクムシはメキシコ湾だけではなく、インド洋やフィリピンあたりにも分布すると考えられていたのですが、研究者が調べ直したところそれらは別の種類だったことが判明したそうです。

 

特に、フィリピンのダイオウグソクムシは、本家ダイオウグソクムシとそっくりです。

どこが違うかというと…大きな相違点は尾節の棘のかたち。

フィリピンのダイオウグソクムシの棘は上側に反り返っています。

このような形状は他にもう1種だけに見られる特徴だそうです。

格好良い!

そんなダイオウグソクムシ、いつの日か世界中の深海に出かけて全種に会いに行きたいものです(笑)

【飼育研究部 森滝丈也】

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