先日書き込んだダイオウゴカクヒトデに寄生する巻き貝「ウラシマカタベ」
画像を見ていて気がつきました。
この個体は貝殻の状態が良く、「胎殻」が しっかり残っているじゃないですか!
胎殻は幼少の名残。
通常、貝は孵化後しばらく浮遊生活を送りますが、やがて変態して底生生活をはじめます。
この最初の頃の貝殻は親のものと異なる形をしていることが多く、これを「胎殻」を呼びます。
ウラシマカタベの場合、この、しっぽのように見える部分が「胎殻」ですね。
貝類図鑑を見てもウラシマカタベの胎殻が欠損した画像が多く、私は今回初めて目にしました。
ダイオウゴカクヒトデに寄生するころに貝殻の形が変わるのでしょうか?興味深い…
大型の貝がメスで、小型の方がオスですが(あとから寄生した個体がオスになると思われます)
オスの方はメスに近づきすぎて胎殻は圧迫されて変形しています。
そんなウラシマカタベを小瓶に入れて恋愛成就のお守り(っぽく)加工してみました(笑)
【飼育研究部 森滝丈也】