昨日、鳥羽水族館の熱烈なファンの方からカエル水槽で粘菌を見つけた、との情報がありました。
さっそく確認しに現場へ直行すると…おぉ!確かに粘菌「ススホコリ」です(水槽中央の黄色のかたまり)
出現したのは、奇跡の森ゾーンのアカメアマガエル水槽内。
非公式生物ですが(展示生物ではない)観察しやすい位置に出現しています。
粘菌は、日本が誇る博物学者・南方熊楠によってその名がよく知られています。
まさに「へんな生きもの」です。
ご存じない方に解説すると…
粘菌とは、動物でも植物でもキノコのような菌類でもない生物(アメーバ動物)の一種。
アメーバ状の細胞が餌を食べながら増殖して、やがて集合してキノコのような子実体と呼ばれる構造を形成します。
よく見るとなかなかキレイですね。
以前にも水族館屋外でツノホコリを見つけて飼育日記に書き込んだことがあります。
https://aquarium.co.jp/diary/archives/17829
数日もしないうちにどんどん姿が変わるようです。ススホコリを検索ワードにして調べると面白いですよ。
鳥羽水族館はカワイイ海獣だけではなく、へんな生きものとマニアックなお客様と飼育員の交流の場所でもありますね(笑)
【飼育研究部 森滝丈也】