ダイオウグソクムシの口元を見ると、口元を覆う顎脚がよく分かります。
胸部の付属肢は本来8対あるのですが、その第1胸肢が顎脚に変化しているのです。
(第2~8付属肢が歩行肢になります。7対14本)
これまで、あまりじっくりと見ることは無かったのですが、今日は観察する機会がありました…
あれ?なんだこれ?
顎脚の内側がチャックのようにしっかりと噛み合わさっています。
左右の顎脚を近づけると、再びピタッと咬み合って動かなくなります。
スッと離れてピタッと引っ付く。
私は知らなかったのですが、調べ直してみると、「左右の顎脚は中央に密着し、内縁の鉤刺により結合される」との記述がありました。
おそらく顎脚は口元をガードするための器官で、2本がしっかりと合わさる必要があるのではないでしょうか。
進化の妙です。